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・自然堤防
砂やシルトからなる帯状の微高地である。洪水時に洪水流が河道をあふれ、洪水流が運んできた粗粒物質(砂、シルト)が堆積した地形である。周辺より地盤高が2〜4m高く水はけも良いことから、水害に対して相対的に安全であり、古くから集落が発達していることが多い。
・平坦化地
山地、丘陵地、台地などの斜面を切り取り整地した平坦地または緩傾斜地。宅地造成地・ゴルフ場、採土地跡などの主として切り取りによる平坦ないし緩傾斜地。
・盛土地
主として低地に土を盛って造成された土地。主として低地において0.5〜2m盛り土した部分、市街地では0.5m未満でも表す。
・麓屑面
主として葡行、雨洗により、斜面の下方に生じた岩屑、風化土などの緩やかな堆積地形面。表面傾斜ほぼ15°以下。
・崖錐・沖積錐
崖錐は崩落等によって岩屑が斜面下部に堆積した地形であり、沖積錐は土石流等の作用で岩屑が谷の出口付近に堆積した扇状の地形である。崖錐地域は、
?ルーズな堆積物からなるためガリー浸食(地表の流水による浸食)に弱い
?崖錐と岩盤との境界は地下水が流れていることが多く、そこをすべり面とした崩壊や地すべりを起こしやすい。とくに、集本地域内の崖錐は注意が必要である。
?渓床沿いのものは土石流源になりやすい
という性質がある。

 

 

 

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